スノーボードの歴史と初心者の練習法

最終更新日 2024年8月21日 by 9jyous

●スノーボードの歴史

スノーボードは横向きに板の上に乗って足を固定した状態で斜面になっている雪の上をすべるスポーツです。同じように横向きの板に足を固定して滑るスポーツで水のうえならサーフィン、雪道ではなくコンクリートなどの陸上ならスケートボードというスポーツもあります。

1800年代にはサーフィンボードやスケートボードなど1枚の板を使って雪山を滑り降りるということはすでに行われていたのですが、アメリカで1963年に作られたスキーボードや1965年に作られたスナーファーと呼ばれる雪上サーフィンの道具をつかうようになったことが現在のスノーボードの始まりといわれています。

初期のボードは面積が大きくて新設の雪山を滑りサーフィンのように楽しむもので、雪が少ないところや圧縮された雪の上では滑りにくいものでした。その後メタルエッジを取ってダブルエッジにしたものや固定式ハードバインディングを搭載したものなど開発されていき、日本をはじめ世界中で協会も作られていき、1989年に世界の協会が発足しました。

退会としては1981年に初めてコロラド州で行われ、1983年には日本で「チャンピオンシップ」が開催、1986年にスイスで「インターナショナルチャンピオンシップ」などが行われるようになりました。

●スノーボードの使用方法

前田裕幸氏のホームページでは次のようなスノーボードの使い方が紹介されています。

板の上に乗せる足の置き方を決めるにはいくつかの方法があります。1つ目は利き足がどちらかということですが、スノーボードは後ろ足で舵を取って進むので、微妙なコントロールがしやすい聞き足を後ろに置きます。

利き足が右の場合は右を後ろに置く方が滑りやすく、右利きの方が多いので右足を後ろに置く方法をレギュラーといい逆の場合をグーフィーといいます。2つ目は利き目で決める方法ですが、横向きに滑るので前方に来る方の目が良く見えていないと感覚がずれ滑りにくくなります。

1メートル程度先にあるものを目標物として、その目標物に合わせて手を伸ばして人差し指をたてて、硬めづつで見ていき、初めに見た時とずれていない方が利き目になります。多くの人が左目が利き目なのでレギュラー、右目の場合はグーフィーといわれます。

3つ目は前足だけボードにつけてスケーティングをしてみて違和感を感じにくい方を前に置くという方法です。これらのように自分のスタンスを決めていくのですが、初心者の場合はどちらの足を前に置くかということはまだすぐには決められないの
で、左右対称のどちらでも使えるスタンダードなボードを用意するようにします。

●初心者が最初に練習しなければならない事

初心者にとって一番初めに身につけないといけないことが「止まれる」という自信です。ターンができなくてももしスピードが出てしまった時に「止まれない」ということはスノーボードが怖い原因となるので、エッジをどのように雪に食い込ませればスピードが落ちるのかということをしっかりと知って身につけておいて「自分で止まることができる」という自信を持てれば滑ることに恐怖感が無くなり練習しやすくなります。

そのため初めはなだらかな斜面でボードをまっすぐにして滑り始めて止まってみることを繰り返し練習しエッジのかかり方を身につけ、続いてつま先のエッジやかかと側のエッジなどでも止まれるように練習を重ねていきます。エッジを傾けて止めるときに重要なことは「ひざはしっかりと曲げておくということ」です。

こける練習も必要で、エッジで止めれば久手も濃ければ止まるということを身につけておくことも重要になりますが、こけると痛いという不安がある場合にはお尻の部分にもこもこがついているスパッツを選ぶなどウエアに気をつけることで不安感を取り除くことが可能です。

●「ターン」の練習の仕方

練習を始めると「うまく曲がれない」という局面にぶつかることがありますが、ターンの練習の仕方としては先ず怖いと思うことがないような緩やかな斜面の橋に行き、ボードをはいた状態で一緒にいる人に体を支えてもらい、その支えが離れてもまっすぐに進めるようにボードをまっすぐの位置にします。

その状態で遠くを見る目線と膝をきちんと曲げた姿勢になっているか確認し支えをそっと離してもらい、膝の状態を保ったまま目線を曲がりたい方向に向けてエッジを傾けて曲がる感覚を覚えていきます。少し斜面を上がるところで勝手に止まるのでそこまでまで曲がりきりますが、危ないか怖いと感じたら自分からこけて止めるのが効果的です。

ターンを始めて練習する場合はゲレンデの端から端まで曲がるくらい、とにかく大きく曲がることが大切です。大きく曲がると緩やかにエッジを掛けて、ひざの曲げ方やエッジのかかり方、足首の感覚などを気にかけながら焦らずに練習ができるというメリットがあります。

何回も続けてターンを練習する時も大きく曲がることを意識してターンを続けていく練習をすることがうまくターンができるようになるポイントになります。
これらのように「自分で止まる」「こける」「大きくターン」の練習を積み重ねることがスノーボードが好きになる最も重要なポイントです。